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ごあいさつ
「地方の時代」映像祭は、今年、第45回を迎えます。1980年のスタート以来、この映像祭には全国各地域の放送局・ケーブルテレビ局、自治体、市民・学生・高校生から、地域を見つめ、時代を問い、人々のありのままの生き方を伝える作品が寄せられました。昨年までの参加作品の総数は7416本にのぼります。それらは、地域と時代を伝える真実の記録であり、地域に生きる"小さな民"のさまざまな思いの記憶です。
さて、今年は日本で"放送"が始まって100年の節目にあたります。この100年、放送がたどってきた道のりはあまりにも大きな変化の連続でもありました。ラジオからテレビへ、戦時下のプロパガンダ放送から戦後民主主義の基盤となる情報共有ツールに。テレビが家族団らんの中心にあった時代もありました。そして近年、放送を取り巻く状況はさらに過激に変化しています。スマートフォンの普及、SNSの急速な広がり、誰もが発信者になりうる情報の大衆化が進む一方、あまりに無秩序な情報の氾濫が、新たな課題をも生むことになりました。真偽不明の情報が政治を動かし、戦争の武器ともなる時代。誹謗中傷による人権侵害も後を絶ちません。
しかし、そんな時代だからこそ、地に足がついた確かな情報を発信し、伝え続けることがますます重要になっていくのではないかと痛感します。楽な道ではありませんが、正確で信頼できる情報発信を継続しなければなりません。そんな思いを込めて今年のサブテーマは『伝えることをあきらめない』としたいと思います。全国各地域の制作者の皆さん、今年も志あふれる作品をお寄せください。
2025年4月
「地方の時代」映像祭実行委員会
実行委員 | 高橋 智幸 | (関西大学 学長) |
後藤 圭二 | (吹田市長) | |
根本 拓也 | (日本放送協会 理事・大阪放送局長) | |
本橋 春紀 | (日本民間放送連盟 常務理事) | |
二瓶 浩一 | (日本ケーブルテレビ連盟 常務理事) |
2025年4月